Tatsunori
Hosoi
Unmanifest / 無形
人は、何をもって「存在」を存在として認識しているのだろうか。
本作では、棺桶を死の象徴としてではなく、「かつて人間だったもの」を想起させる存在として扱っている。肉体や魂を直接表現することなく、その不在によって鑑賞者の認識の中に存在を立ち上がらせることを試みている。
「無形」とは、存在しないことではない。そこにありながら、まだ認識されていない状態を指している。本作は、人が何を手がかりに存在を認識しているのか、その境界を静かに問い続ける作品である。