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Perfect Harmony

2019

Installation with 360° Video
Digital / Color
11:46

VRキットを使用したインスタレーション作品。

本作品は、私たちの「存在」と「始まり」を追求し、湯川秀樹が提唱した素領域理論や、その弟子である保江邦夫の思想を参考に、科学と哲学の狭間に生まれる仮説を疑似体験することを目的としている。


360°映像に広がるのは一部屋の空間。オーディエンスはその空間に目撃者として、身体ではなく意識のみで存在する。オーディエンスの意識が、その空間にいる2つの意識に目撃されたとき、初めてその場に「存在」として認識される。


VR映像は、インスタレーションが実際に展示された場所で撮影されたもので、オーディエンスがVR機器を外したとき、映像内の空間と同じ場所を現実として体験できる。この「還る」という感覚は、オーディエンスに困惑をもたらすと同時に、自身の存在に対する気付きの契機を促す。

© 2025 by Tatsunori Hosoi.

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