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The Structure /構造
2019
Installation with 8 videos & a soundwork
本作品は、計8本の映像で構成されたインスタレーションである。他作品でも頻繁に取り上げられる「存在は2つの意識によって確立される」という仮定概念を可視化し、人間も素粒子で構成されているという観点から、物質と意識を重ね合わせて表現している。
上から見ると原子構造を模したデザインになっており、原子核の部分に物体化された2つの意識が配置され、他の映像作品が電子の役割を担っている。映像作品は「共鳴」(2019)、「変異」(2019)、「変動」(2019)、「観察」(2019)など、いずれも2つの意識をテーマにしたものである。
かつて物質は静的で不変なものと考えられていたが、素粒子レベルではその個数すら一定ではなく、絶えず生成・消滅・転化する動的な存在であることが明らかになった。この作品は、物質が進化し続けているのではないかという視点を提示し、物質的な観点から自己の「存在」 を問い直すことを目的としている。

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